バセドウ病
バセドウ病とは、特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気で、動悸や息切れ、手足の震え、倦怠感などさまざまな全身症状が起こります。
会社の健康診断で発覚(2000年発症)
- 体重減
- 尿蛋白
- 不整脈
- 頻脈
による再検査となり、バセドウ病と診断されました。
当時は若かったこともあり、自分の体に対する関心や危機感が乏しかったために、その前に様々な症状が出ていたのにも関わらず健康診断を受けるまで気づくことができなかったように思います。
思えば初めての就職時当時「足のむくみ」を指摘されたり、もともと痩せていたのにも関わらず「凄い痩せた」と指摘されることもありました。また、足の震えや満員電車に乗ると吐き気がひどく、毎朝のように電車から降りると嘔吐していました。
私が発症した当時の状況
- 引っ越しをして新生活
- 初めての就職
- 職場のルールに違和感を感じたり、仕事内容が自分のやりたいことと少しずつズレを感じ、ストレスを感じていた。
- 満員電車(もともと人混みが苦手)
- 寝不足
中学時代にも兆しが
中学時代には、尿検査の再検査となることが数回ありました。当時は再検査で異常なしとなり、治療対象にはなりませんでしたが、思えばこのころから何らかの兆候があったのかもしれません。そのほか、体のだるさ・疲れやすさを感じることも多かったように思います。
私も子供を出産したときに、主治医からアドバイスをいただいたのですが、私のように親がバセドウ病である場合には、その抗体が子供に遺伝していますので、子供が中学生くらいになったときに、不調な症状がある場合には、念のため甲状腺機能の血液検査をすると良いと思います。遺伝により必ず発症するわけではなく、体質による「なりやすさ」が遺伝するということで、そこにストレスや極度の疲労など、一定以上の負荷がかかり条件が揃ってしまった時に、普通以上に発症しやすいということです。
投薬
まずはメルカゾールを服用。副作用も少ないため、バセドウ病で処方される薬として一番一般的かと思います。ですが、結構かゆみがひどく出てしまったことと、今後の妊娠の可能性なども考慮してプロパジールに変更となりました。以降プロパジールを朝2錠で落ち着き、特に副作用など全くなく体調も安定。2か月おきに受診・採血。
甲状腺の検査項目
- TSH(脳ホルモン値)
- FT3・FT4(甲状腺ホルモン値)
遺伝について
甲状腺機能の抗体、いわゆるタネのようなものは遺伝する為、それがあると必ず発症するわけではないが、条件が揃えば発症しやすい体質にあるということ。私の家族の病歴を見ても、バセドウ病は母と兄も発症しています。私は20歳のとき、兄は30歳、母は49歳と発症時期は様々ですが、ストレスを抱えやすいなど性格や生活習慣なども似ているとやはり発症しやすいのだと思います。
なお、出産時に小児科の先生より言われたことは、私に甲状腺機能の既往があるため、子供が中学生以上になるころから、甲状腺機能の変化を少し気にするようにして、何か異変を感じるときには早めに対処できるよう受診するようにとのことでした。
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